魔王さま100分の2
金の魔王さまが言う。
「本人が嫌がるからこそ、効果がある手だがな」
「そうですね」
シルキスは、同意する。
「だから、よけいな知恵をつけさせないでっ!」
今度は、シルキスの頭にレンガを投げつけたアイオネ。
シルキスは軽く片手でキャッチして、必要な位置にそのレンガを積んだ。
黒の魔王さまは、勝ち誇る。
「アイオネ、恥ずかしい噂を流して欲しくなかったら私の傍を離れないことね」
「恥ずかしい系で攻めるのですか?」
「うん、それもお嫁にいけない方向で」
「ああ、嫁にいくのがこいつの夢だったな」
「そうそう、今から凄い噂話を考えておこうっと」
「ああ、もうっ」
アイオネは、がちゃがちゃレンガを積む。
シルキスに比べるとかなりで歪だが、シルキスはそれには何も言わないので実用には問題ないのだろう。