魔王さま100分の2

「アイオネは、ちゃんといつものってくれるから好きだよ」

「のらないと、あからさまに拗ねるからです」

言いながら、アイオネは魔王さまが本当に転ばないように気をつける。

魔王さまは、ふざけながらアイオネに身体を預けきっている。

「確認しますが、こういう遊びをこれまでの担当者にも?」

「アイオネだけだよ、嬉しい?」

「ほっとしたのが一割、なんで私だけと思うのが九割です」

< 85 / 582 >

この作品をシェア

pagetop