Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
『あこの…花の事なんだけど…』
あっちゃんの青白い顔にほんのりと赤みがさす。
「あーっ…行ったんだな、二月に。
約束、守ってくれたんだな…てっきり行ってないと思ってた…』
きっと照れ隠しなんだろうな…
あっちゃんは病室の窓越しに秋の空を見つめていた。
『あの花…あっちゃんが植えたの?』
「あこ…ここ座れ!」
あっちゃんはベッドの上をポンポンと叩いてあこを呼んでいる。
あこがベッドのはじっこに腰掛けるとあっちゃんはあこを後ろから抱き寄せた。
毎日の点滴のせいで痛々しい腕を見ると、切なくなって胸が締め付けられた。
あっちゃんはゆっくりとあこの耳元で話し始めた。
「あの花さぁ…本当は、あこの二十歳の誕生日のプレゼントで植えたんだ…
そんで、二月になったら二人でみに行こうとしてたんだ。
…でも、俺は病気んなったから……」
『…うん。』
自分から聞いたくせに!
泣くな、泣くな!
「俺さ!
あの花、たまたま見てた雑誌で見て、人目ぼれしたんだよな!(笑)
写真だったんだけど、あの花見た時、目が離せなくなってた。
…あこに…お前に初めて会った日みたいだった。
…だからさ、どんな花なのか、本物をこの目で見てみたくてさ(笑)
あこはちゃんと見たんだろっ?
どーだった?
どんくらいの大きさ?
マジで白かったか?」
あっちゃんの腕の中は温かくて涙が溢れてしまった。
あっちゃんの青白い顔にほんのりと赤みがさす。
「あーっ…行ったんだな、二月に。
約束、守ってくれたんだな…てっきり行ってないと思ってた…』
きっと照れ隠しなんだろうな…
あっちゃんは病室の窓越しに秋の空を見つめていた。
『あの花…あっちゃんが植えたの?』
「あこ…ここ座れ!」
あっちゃんはベッドの上をポンポンと叩いてあこを呼んでいる。
あこがベッドのはじっこに腰掛けるとあっちゃんはあこを後ろから抱き寄せた。
毎日の点滴のせいで痛々しい腕を見ると、切なくなって胸が締め付けられた。
あっちゃんはゆっくりとあこの耳元で話し始めた。
「あの花さぁ…本当は、あこの二十歳の誕生日のプレゼントで植えたんだ…
そんで、二月になったら二人でみに行こうとしてたんだ。
…でも、俺は病気んなったから……」
『…うん。』
自分から聞いたくせに!
泣くな、泣くな!
「俺さ!
あの花、たまたま見てた雑誌で見て、人目ぼれしたんだよな!(笑)
写真だったんだけど、あの花見た時、目が離せなくなってた。
…あこに…お前に初めて会った日みたいだった。
…だからさ、どんな花なのか、本物をこの目で見てみたくてさ(笑)
あこはちゃんと見たんだろっ?
どーだった?
どんくらいの大きさ?
マジで白かったか?」
あっちゃんの腕の中は温かくて涙が溢れてしまった。