Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
「はっ?」

あこの以外な言葉に思わずベッドからあっちゃんが身をのりだした。

「な…何言ってんだよ?
お前バカかっ!?
早くアイツのとこに戻れよ!」

あっちゃんは大きな溜め息をついた。

『ケンと…別れてきたの…』

「はぁぁっ!?」

ガチャ…
その雰囲気を察したのか、おばちゃんは病室を後にした。

…パタン…。

「…別れたって…なんで?
…どうせあこがわがまま言って困らせたんだろ?…ハァッ…」

おばちゃんが出ていったのを確認するようにドアを見つめたながらあっちゃんが言った。

違うよ!
違うんだよ…

あっちゃんが大好きだからだよ。
忘れた日なんてなかったんだよ。

『違うよっ!!
違う…あこが、全部捨てて、ここに来たの!』
あっちゃんが大好きだから。

「は…?何で…?」

あっちゃんは驚いた様に目を丸くしている。
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