Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
…今日からは2人じゃないんだよっ☆

3人だよっ☆

男の子かなぁ?
女の子かなぁ?

…あっちゃんはどっちがいーい??

…っっ…うぅぅぅっ…グスッ…』

急に涙が止まらなくなってしまった。

外を見ると、雲が一つもない、水色で染められている。

『あっちゃん、見てぇ?

すぅーごい青空だよっ?…後で三人でお散歩に行こうか!ねっ?(笑)

…ック…だっ…だからっ…目を開けてよ!!

また笑ってっ…あこをバカにし…て…よぅっ…。

あっちゃんはお父さんなんだからっ…ッグスッ…

生きて、生きて…

この子、一緒に育てようよォ…

あったかい家族になろう??ねっ?

うぁぁぁぁんっ…あこっ…泣き虫だからっ…あっちゃんが居ないと無理だよぅっ…

ねぇっ!ねえぇっ!!』

ぐいっ!ぐいっ!

あっちゃんの細い肩を優しく揺すって起こそうとした。

その時だった。

ツツツ―――ポタッ―。

あっちゃんの右目から一粒の涙が溢れて枕元カバーの上に落ちた。

『あっちゃんっ!?』
スッ…

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