Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
永遠の別れ
あっちゃんがもう居なくなってから2日が経った。

今日は、あっちゃんと永遠の別れの日になる。

あっちゃんはもう手の届かない人になってしまう。

昨日、お通夜が営まれた。

沢山の人が涙を流してくれた。

あっちゃんはこんなにも人から思われていたんだね…。


あっちゃん?
あなたは、こんなにも人から思われていたんだよ?

今日は火葬の日。
あっちゃんは空高く、あこの手の届かない所へのぼって行ってしまう。

『…ウッ…ヤバッッ…また気持ち悪いなぁ…』

部屋で喪服を着て、部屋を出ようとした時、つわりがきてしまった。

ガチャ!
「あこ?あんたそろそろ行かない…

どうしたのっ!?大丈夫?」

いきなり部屋に入ってきたお母さんは、しゃがみ込んでいるあこを見て心配している。

『あ、あー!
大丈夫!ちょっとたちくらみっ!(笑)』

お母さんにはまだ言っていない。

あこのお腹の中に新しい命が宿っている事を。

今日の火葬が終わったら、きちんと話すつもり。

ごめんね?お母さん…

きっと、驚くよね?


でも、どうしても産みたいんだ。

だから…真剣に話すから、産ませてください。

心配そうなお母さんを背に、家を出た。
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