Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
『あっちゃん…
頑張ったね!
苦しかったよね?…ック…グスッ…よく…耐えたねっ?
もう…苦しくないからねっ?
…あっちゃ…んっ…あこの事っ…
忘れないでぇぇっ…』
泣かない!
絶対に泣かないっ!
…そう決めて、ここに来たのに…
あこは、なんて泣き虫なんだろう。
だって…
この唇は、いつもあこを馬鹿にして…
いつもあこをドキドキさせて…
いつも温かくて…
『あっちゃ…
永遠に愛してるからねっ…』
あこは棺の中のあっちゃんの顔を何度も何度もなで続けた。
お別れなんて嫌だよ…
今にも目を覚ましそうなのに。
「…そろそろ、釘を…」
葬儀やさんがおばちゃんに静かに囁く。
そして、あっちゃんの顔が見えている窓が閉じられようとした時だった。
「あっ!
ちょっと待って下さい!!」
ヒロトが棺に駆け寄ってきた。
「アツシから頼まれてたもんあるんだ!」
ヒロトは、あことおばちゃんの顔を見ると、喪服のポケットから、何かを取り出した。
カサッ…
『何…?それ?』
ヒロトが喪服のポケットから出した物は、茶色の封筒だった。
ヒロトはあこににっこりと微笑むと、おもむろに封筒から2枚の紙を出した。
そのうちの小さい方の紙をあこに差し出した。
「ちょうど一週間前、この封筒ごと渡されたんだ…」
おばちゃんは、やっぱり気になるのか、あこの側に寄って来た。
カサッ…
ヒロトから渡された紙におばちゃんとあこの目を奪われてしまった。
『これ…あっちゃんの字…?』
頑張ったね!
苦しかったよね?…ック…グスッ…よく…耐えたねっ?
もう…苦しくないからねっ?
…あっちゃ…んっ…あこの事っ…
忘れないでぇぇっ…』
泣かない!
絶対に泣かないっ!
…そう決めて、ここに来たのに…
あこは、なんて泣き虫なんだろう。
だって…
この唇は、いつもあこを馬鹿にして…
いつもあこをドキドキさせて…
いつも温かくて…
『あっちゃ…
永遠に愛してるからねっ…』
あこは棺の中のあっちゃんの顔を何度も何度もなで続けた。
お別れなんて嫌だよ…
今にも目を覚ましそうなのに。
「…そろそろ、釘を…」
葬儀やさんがおばちゃんに静かに囁く。
そして、あっちゃんの顔が見えている窓が閉じられようとした時だった。
「あっ!
ちょっと待って下さい!!」
ヒロトが棺に駆け寄ってきた。
「アツシから頼まれてたもんあるんだ!」
ヒロトは、あことおばちゃんの顔を見ると、喪服のポケットから、何かを取り出した。
カサッ…
『何…?それ?』
ヒロトが喪服のポケットから出した物は、茶色の封筒だった。
ヒロトはあこににっこりと微笑むと、おもむろに封筒から2枚の紙を出した。
そのうちの小さい方の紙をあこに差し出した。
「ちょうど一週間前、この封筒ごと渡されたんだ…」
おばちゃんは、やっぱり気になるのか、あこの側に寄って来た。
カサッ…
ヒロトから渡された紙におばちゃんとあこの目を奪われてしまった。
『これ…あっちゃんの字…?』