Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
お母さんに、精一杯の気持ちをぶつけようとしたあこの言葉は、エリの言葉にかきけされてしまった。
「おばさんっ…
お願いしますっ!!
赤ちゃん産ませてくださいっ!!おねがっ…お願いしますっ…ッッ…
もう…これ以上…あこから大切な物をとりあげないでっ?お願いっ……
アツシくんを失ったあこから、赤ちゃんまでとらないでっ…
あこまでいなくなっちゃうよぉっ!!うぁぁぁぁんっ…」
あこの体は、エリに包まれてとても温かかった。
急に体からいらない力が抜けて軽くなる。
『お母さぁぁんっ…お願いぃぃっ…』
あことエリは抱き合いながらその場に座り込んでしまった。
バンッ!!
抱き合うあことエリの横で床を叩く様な激しい音がした。
『ヒロトくんっ?』
激しい音のする横を見ると、ヒロトが床に頭をつけて、土下座をしていた。
「何してるのっ?
頭上げて頂戴っ…」
お母さんは土下座をするヒロトの肩に手をかけて頭をあげさせようとしている。
「いえっ!
あげませんっ……」
ヒロトは、お母さんの言葉を固くなに拒否して、土下座をし続けていた。
ヒロトの肩が震えている様に見えた。
「おばさんっ…
お願いしますっ!!
赤ちゃん産ませてくださいっ!!おねがっ…お願いしますっ…ッッ…
もう…これ以上…あこから大切な物をとりあげないでっ?お願いっ……
アツシくんを失ったあこから、赤ちゃんまでとらないでっ…
あこまでいなくなっちゃうよぉっ!!うぁぁぁぁんっ…」
あこの体は、エリに包まれてとても温かかった。
急に体からいらない力が抜けて軽くなる。
『お母さぁぁんっ…お願いぃぃっ…』
あことエリは抱き合いながらその場に座り込んでしまった。
バンッ!!
抱き合うあことエリの横で床を叩く様な激しい音がした。
『ヒロトくんっ?』
激しい音のする横を見ると、ヒロトが床に頭をつけて、土下座をしていた。
「何してるのっ?
頭上げて頂戴っ…」
お母さんは土下座をするヒロトの肩に手をかけて頭をあげさせようとしている。
「いえっ!
あげませんっ……」
ヒロトは、お母さんの言葉を固くなに拒否して、土下座をし続けていた。
ヒロトの肩が震えている様に見えた。