Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
「そんな事…されても、無理よっ…
あなた達の気持ちも、あこの気持ちも分かるわ…
産ませてあげたい。
でもね…あこには苦労させたくないの……
アツシくんが生きているのならっ…ウッ…」
お母さんはヒロトの肩に手をかけながら口を抑えて泣き出してしまった。
「苦労って…苦労ってなんですかっ!?
俺達は…まだ若いし、世間から見たら、まだ本当にガキだけど…
ガキなりに真剣なんですっ!!ッッ…
俺も…俺も、エリもっ、全力であこちゃんを支えます!!
助けます!!
…アツシが死ぬ前に、俺に言ったんですっ…あこを頼むって、あこは一人じゃ何にも決めれないし出来ないからって……
でも、あこちゃんは、一人で決めたんだ…産むってっ…決めたんだっ!!
俺もエリも…出来る事は何でもすっからっ…
お願いします!!
あいつが…アツシが生きてた証をあこちゃんに残してやりたいんです…ッッ…』
ゴツンッ…
ヒロトの額は床にのめりこんでしまうくらいにピッタリとくっついている。
お母さんは、ヒロトの肩からそっと手を外すと、涙を拭いて、あこをじっと見つめた。
「あこ……」
『お母さん…お願いします…
駄目って言われても…産む…』
お母さんの目は、こんなにも涙に濡れて、不安そうなのに…
エリの腕の中に居ると不思議と勇気が出た。
「……でも…でも、あこ?やっぱり…」
お母さんが反対だという気持は目を見ただけで伝わってくる。
床に広がった紅茶の湯気は、冷めてしまって、ただの水溜まりになっていた。
カタン……
お母さんと睨みあっていると、キッチンの入り口で物音がした。
「お母さん…もう、いいでしょ?
…私も、あこの赤ちゃんに会いたい!」
あなた達の気持ちも、あこの気持ちも分かるわ…
産ませてあげたい。
でもね…あこには苦労させたくないの……
アツシくんが生きているのならっ…ウッ…」
お母さんはヒロトの肩に手をかけながら口を抑えて泣き出してしまった。
「苦労って…苦労ってなんですかっ!?
俺達は…まだ若いし、世間から見たら、まだ本当にガキだけど…
ガキなりに真剣なんですっ!!ッッ…
俺も…俺も、エリもっ、全力であこちゃんを支えます!!
助けます!!
…アツシが死ぬ前に、俺に言ったんですっ…あこを頼むって、あこは一人じゃ何にも決めれないし出来ないからって……
でも、あこちゃんは、一人で決めたんだ…産むってっ…決めたんだっ!!
俺もエリも…出来る事は何でもすっからっ…
お願いします!!
あいつが…アツシが生きてた証をあこちゃんに残してやりたいんです…ッッ…』
ゴツンッ…
ヒロトの額は床にのめりこんでしまうくらいにピッタリとくっついている。
お母さんは、ヒロトの肩からそっと手を外すと、涙を拭いて、あこをじっと見つめた。
「あこ……」
『お母さん…お願いします…
駄目って言われても…産む…』
お母さんの目は、こんなにも涙に濡れて、不安そうなのに…
エリの腕の中に居ると不思議と勇気が出た。
「……でも…でも、あこ?やっぱり…」
お母さんが反対だという気持は目を見ただけで伝わってくる。
床に広がった紅茶の湯気は、冷めてしまって、ただの水溜まりになっていた。
カタン……
お母さんと睨みあっていると、キッチンの入り口で物音がした。
「お母さん…もう、いいでしょ?
…私も、あこの赤ちゃんに会いたい!」