Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
分かってる…
お母さんがあこに望んでいる事くらい。
今までの弱いあこは、お母さんになんてなれない。
自信もなかった。
でもね?
でもね、お母さん…
あっちゃんに出会って、恋をして…今のあこは変わったんだ。
あっちゃんが、あこを変えてくれたんだ。
今のあこになら出来るよ!!
お母さん!!
『無理じゃないっ!
なるよ!
お母さんみたいなお母さんになるよっ!!
産ませてくださいっ…』
あこはそっとエリの腕からすり抜けて、お母さんに頭を下げてお願いをした。
お願い!!
あっちゃんと愛し合った証を、この手に抱かせて下さい。
「おばさんっ!お願いしますっ…」
「お願いしますっ…」
あこが頭を下げると、両隣で、エリとヒロトが一緒になって頭を下げてくれていた。
頭の上でお母さんの溜め息を感じた。
「あこ…」
お母さんはあこの頭を優しく撫でてくれる。
『お母さん?』
頭を上げると、お母さんは天使の様に、微笑んでいた。
「あこ…?
あなたは昔っから、人付き合いが下手なくせに…でも、人を選ぶ力は凄いのね……
いいお友達を見つけたわね…」
お母さんはエリとヒロトに優しい視線を送った。
「それに…あこは、世界一、素敵な人に出会って、世界一、素敵な恋をしたのねぇ……
頑張りなさい。
…元気な赤ちゃん…産みなさい。
途中でくじけるんじゃないのよっ?」
そう言って、お母さんはあこをきつく抱き締めてくれた。
『…ッッ…お母さんっ……
あり…がとぉっ…』
あこは崩れる様にお母さんの胸で泣いてしまった。
エリとヒロトの笑顔が眩しくて、嬉しくて、涙が止まらなかった。
お母さんの肩越しに、八重歯を出して笑っているあっちゃんの笑顔が見えた気がした。
お姉ちゃんがあこに背を向けて泣いてた。
夕方の空には、朱色の雲の隙間から地上に光が降り注いでいた。
あっちゃん?
見ててね?
あこは、強いお母さんになってみせるからね!!
お母さんがあこに望んでいる事くらい。
今までの弱いあこは、お母さんになんてなれない。
自信もなかった。
でもね?
でもね、お母さん…
あっちゃんに出会って、恋をして…今のあこは変わったんだ。
あっちゃんが、あこを変えてくれたんだ。
今のあこになら出来るよ!!
お母さん!!
『無理じゃないっ!
なるよ!
お母さんみたいなお母さんになるよっ!!
産ませてくださいっ…』
あこはそっとエリの腕からすり抜けて、お母さんに頭を下げてお願いをした。
お願い!!
あっちゃんと愛し合った証を、この手に抱かせて下さい。
「おばさんっ!お願いしますっ…」
「お願いしますっ…」
あこが頭を下げると、両隣で、エリとヒロトが一緒になって頭を下げてくれていた。
頭の上でお母さんの溜め息を感じた。
「あこ…」
お母さんはあこの頭を優しく撫でてくれる。
『お母さん?』
頭を上げると、お母さんは天使の様に、微笑んでいた。
「あこ…?
あなたは昔っから、人付き合いが下手なくせに…でも、人を選ぶ力は凄いのね……
いいお友達を見つけたわね…」
お母さんはエリとヒロトに優しい視線を送った。
「それに…あこは、世界一、素敵な人に出会って、世界一、素敵な恋をしたのねぇ……
頑張りなさい。
…元気な赤ちゃん…産みなさい。
途中でくじけるんじゃないのよっ?」
そう言って、お母さんはあこをきつく抱き締めてくれた。
『…ッッ…お母さんっ……
あり…がとぉっ…』
あこは崩れる様にお母さんの胸で泣いてしまった。
エリとヒロトの笑顔が眩しくて、嬉しくて、涙が止まらなかった。
お母さんの肩越しに、八重歯を出して笑っているあっちゃんの笑顔が見えた気がした。
お姉ちゃんがあこに背を向けて泣いてた。
夕方の空には、朱色の雲の隙間から地上に光が降り注いでいた。
あっちゃん?
見ててね?
あこは、強いお母さんになってみせるからね!!