Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
どうして…
あっちゃんは居ないの…?
あっちゃんの死と、新しい命の誕生の両方の壁にぶち当たらなければいけなかったあこは、この時、初めてあっちゃんが居ない現実を思いしらされた。
もしかしたら、あっちゃんの死を現実として受け入れる事から逃げていたのかもしれない…
涙が止まらない。
やっぱり、あっちゃんが居ないと、何も出来ないよっ…
あっちゃんにもう会えないなんて…
抱き締めてもらえないなんて…
あこには耐えられないよ…
もう涙が枯れるほど泣いた時だった。
誰かに右肩を叩かれた。
――トントン…
「佐々木さん…佐々木…あこさんじゃない?」
優しい声だった。
『…グスッ…は…い…』
エリの胸から抜ける様に、叩かれた右肩の方を振り返った。
優しい、その笑顔で涙が少しだけ引っ込んでしまう。
「やっぱりねっ!!
そうじゃないかなぁって思ったの!
…分かるかな?
私…B病棟の…アツシくんの担当だった、鈴木です!」
あっちゃんが入院していた時、あっちゃんと一番仲良しだった看護婦さんだった。
真っ白な白衣を来て、胸元には、何か書類の入った様な大きな封筒を抱えている。
あっちゃんは居ないの…?
あっちゃんの死と、新しい命の誕生の両方の壁にぶち当たらなければいけなかったあこは、この時、初めてあっちゃんが居ない現実を思いしらされた。
もしかしたら、あっちゃんの死を現実として受け入れる事から逃げていたのかもしれない…
涙が止まらない。
やっぱり、あっちゃんが居ないと、何も出来ないよっ…
あっちゃんにもう会えないなんて…
抱き締めてもらえないなんて…
あこには耐えられないよ…
もう涙が枯れるほど泣いた時だった。
誰かに右肩を叩かれた。
――トントン…
「佐々木さん…佐々木…あこさんじゃない?」
優しい声だった。
『…グスッ…は…い…』
エリの胸から抜ける様に、叩かれた右肩の方を振り返った。
優しい、その笑顔で涙が少しだけ引っ込んでしまう。
「やっぱりねっ!!
そうじゃないかなぁって思ったの!
…分かるかな?
私…B病棟の…アツシくんの担当だった、鈴木です!」
あっちゃんが入院していた時、あっちゃんと一番仲良しだった看護婦さんだった。
真っ白な白衣を来て、胸元には、何か書類の入った様な大きな封筒を抱えている。