Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
あっちゃんの全てが欲しくなりました。

あこの全てをあなたにあげたくなりました。

…そして二人は一つになった。

―『…それはっ…あこが、した事ないから?
遠慮…したの?』

「違うっ!
あこが…すげぇ、大切だから。
分かる?
…だから…別に急がなくても、ゆっくり時間かけてもいいと思った。
つーか、失いたくなかったから。」―


あこは、もうあっちゃんだけの物になった気がして、有頂天だったんだ。

有美さんを傷つけて…
それでも、あっちゃんを誰にも渡したくないと思ったんだ。

ずるがしっこい女。
ずるい女。

―「…もう、遅いんだ。ごめん…。
俺、初めて守りたいヤツが出来たんだ。
…本気なんだよ。
大切なんだ、あこの事が。」


もう二度と訪れる事のない19歳の誕生日。

みんなの愛に包まれました。

あっちゃんのお嫁さんになる夢が少しだけ現実になった日でした。
左の薬指に輝くリング…

―「俺は…決めました。
あこが大学を卒業したら、あこをもらいに行こうと思ってる。

一生…幸せにします。
だから…このリングは、その約束っ!」―
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