Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
最後のデート。

あっちゃんの心の中はきっと嵐の様に風が吹き荒れていたんだ。

どれくらい苦しかったの?
どれくらい辛かった?
気付いてあげられなくてごめんね…


―「あこ、これからデートしよっか?
どっか行きたいとこあるか?」


『……海!!』―



あっちゃん…

好きだよ?
大好き。

本当に本当に大好き!!

―「あこは…俺の事好き?」―


いつもの公園。
切ない公園。

普通の木。
一番大きな木。

下手くそな花壇。
あっちゃんが作った花壇。

…何を植えたの?

―「…真冬に咲く花。」―


咲いたら一緒に見ようね?

―「あこ…落ち着け!
…俺は…もう、あことここに一緒には来れないから…」―


どうして?
一緒に…一緒に見ようよ?


―「あこ?…俺とあこは、今日、ここで終わりなんだ。

さよなら…なんだ。」―
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