Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
二人は永遠に一緒だと思ってた…

本心じゃない事くらい、考えなくても分かる事だったはずなんだ。

あっちゃんの精一杯の嘘。

あこにあんな事を言ってどれくらい自分を責めていたの?

―「ウザイ」

「消えろ」―



小さくて可愛いかったよ。

真っ白で可愛いかった。

でも…切ない花。

―【あこの花】―



真実を知ったあこは、近くにある大きな幸せよりも…

遠くへ行きかけているちっぽけな幸せを選びました。

あこを見た時、どう思った?
迷惑?嬉しかった?

―「いいんだよ。
あこ…帰れよ。もう来んなよ。」



何もしてくれなくていいよ。
何もいらない。

…あっちゃんがいればいい。

―「…な…に…言ってんだよっ!!

俺んとこ来たって…何もしてやれねぇんだよ…」―



何を言われても、もう、離れません。

何をされても、もう、離れません。

あなたが私を嫌いでも構わない。
やっぱり大好きです。

―「あこ…会いたかった…
ずっと…会いたかった…

やっぱ好きだ。
もう、離れたくねぇよ…」―
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