Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
痩せてしまった体。

本当は悲鳴を上げていた体。

あこを必死に抱き上げる細い腕。


―「ぐぇっ(笑)
あこ!お前太った?(笑)
超重てぇ!骨が折れた!」―



あこの特等席。

あっちゃんの太股の上。

―「あこ…ここに来い。」―



いつも、あこの事を馬鹿にしたよね?

今度馬鹿にしたら許さないからっ!!(笑)

―「ちっちゃいし、俺より細せぇ!(笑)

チビチビチビ!チービ!(笑)」―



あの綺麗な海で…
綺麗な夕日に包まれて…

二人は一つになった。

あっちゃんが泣いてた。
本当は何を言おうとしたの?

―「あのさ…俺…」―


苦しかったね?
辛かったね?

もっと早くSOSに気付いてあげれば良かった…

あっちゃんのもがき苦しむ姿を見て、とてつもない不安が頭をよぎったんだ。

―「ぅあ…あこ!
ばっ…ばばぁ呼ん…で!」―
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