Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
「おぅ!ここからすぐ近くの家にな!

元気だったか?(笑)」


ケンの笑顔はあの頃のままで、ホッとしているあこがそこに立っていた。


ケンは少し長めだった髪の毛を短く切っていて、茶髪だった髪の毛の色も黒く染まっていた。


『なんとかね…元気になったかも!』


「そっか!
元気な子産めよな!!

おっ、そうだ!!さき達、あこに会いたがってたぞ?」


そっかぁ…

みんなにあまり詳しい話もしないで、突然大学辞めちゃったからな……

ずっと、会ってないもんねぇ…

あこもみんなに会いたいな!!

みんな元気かな?


「みんなめちゃくちゃ元気だから、心配すんな!!(笑)」


『へっ!?』


ケンは、手慣れた手付きでキキョウの根を土に埋めながら軽く微笑んだ。


「あこはなぁ、何でも思った事、顔に出すからすぐ分かるっつうの!!(笑)

変わってねぇなぁ!」

ケンには負けるよ…

ケンも優しいとこは何も変わってないんだね!
何だか嬉しいよ!


「あこ、お前、いい花選んだなぁ!

“変わらぬ愛”かぁ!
お前の男も今頃喜んでるな!!…よっ…と。

ほい!出来た!!」

…ポンポン、ポン!
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