Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
『うん!分かったぁ!』

「まこ、あんたは、篤くんのお母さんと、エリちゃんに電話して?

ちゃんと病院も教えるのよ?」

「分かった!
あこ、携帯、部屋?借りるよ?」

『うん!テーブルの上にあるからっ!
ごめんね!お姉ちゃん!』

お姉ちゃんは、にっこりと笑うと、あこの携帯がある、あこの部屋へ行った。


「あこ…あこも大きくなったわねぇ…
お母さんになるんだねぇ。
昨日まで、まだ小さな子供みたいだったくせにね…(笑)

あこ?不安にならなくてもいいからね?
すっごーく痛いけど、女は耐えられるもんなのよ!!

あこにも頑張れるね?」

お母さん…
涙で真っ赤な目になってるよ?

ごめんね、ごめんね。
心配ばかりかける娘でごめんね?

でも、ありがとう。

あこ、絶対頑張るから!!
頑張って、あっちゃんとの赤ちゃん産んで、この手に抱いてみせる!!


『大丈夫だよ!
お母さんの子だよっ?(笑)
こんくらいの痛み、大丈夫に決まってんじゃん!!』

「あら…(笑)
あこったら!…そうよねっ!!(笑)」


…そして、陣痛の痛みは、段々と強くなり、30分間隔、15分間隔、ついに…10分間隔になった。
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