Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
ねぇ、あっちゃん?

よく、みんなは、産まれたばかりの赤ちゃんを猿みたいだ…なんて言うけれど……


宇宙人みたいっ!!

可愛いよっ!!
手の指なんて、かっぱえびせんの一番底に残ってる細っこいやつみたい!

『可愛いー!!
超ー可愛いぃぃー…グスッ…えぇーんッッ!!』

あぁ!!
もう痛みなんて、あんなちっちゃいもの忘れちゃったよ!

この、可愛い天使を見てたら、忘れちゃった!!

産まれて来てくれて、本当にありがとう!
ママですよ?

これから、よろしくね!!



――病室。

「あこ!お疲れ様ぁ!!頑張ったねー!

ひゃー、超可愛い!
てか、ちっちゃ!!(笑)
潰してやるぅぅー!(笑)」


ツンツン!

エリは、赤ちゃんに微笑みかけながら柔らかいほっぺを優しく、そっとつついた。

『やぁー!!潰すなぁっ!(笑)
もー!バカエリ!!』

「ふはっ(笑)
何?このチビ!アクビしてるぅ!
口もちっちゃ!!」

あこは、これから約一週間ほどこの病室に赤ちゃんと一緒に入院する事に。

病室は二人部屋だけれど、空きがあって、たまたまあこ一人…いや、このチビくんと二人。

でも、病室はやたらと騒がしい。

うるさいくらいだ。

「おぉぉー!あこちゃんにもアツシにも似てねぇ!!(笑)
変な生物!!(笑)」

うるっさいなぁ!ヒロトくん!
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