Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
あこは忘れません。

あっちゃんの事は絶対に忘れません!!

あっちゃんこそ、ヨボヨボのお婆ちゃんになったあこの事見て、やっぱりやだー!!とか言わないでよ?

あーぁ、今日から可愛いお婆ちゃんになれるように頑張ろうかな?(笑)

そうしたら、また会えた時…

「あこ、可愛い!」

…って言ってくれる?

あっちゃんはぶっきらぼうだから、ちょっと心配です。

あことあっちゃん。

二人で情けなくも、必死に歩んで来たこの一本道は、今、二本の道に分かれてしまいました。

でもね、この道は必ずまた同じ場所で交わる…そんな運命で決められた道なんだ。

そうだよね?

あこは、一度だけこの道を自ら抜け出して、あっちゃんじゃない人との別の道を歩みました。

結果、その温かくて、優しい道を荒らしてしまいました。

そして、その人にとてもとても深い傷を負わせてしまいました。

でも、やっぱりあこが選んだ道は、あっちゃんという、優しいけれど、温かいけれど、不安でいっぱいの険しい道でした。

あっちゃんじゃないとダメでした。

あっちゃんじゃないと、うまく笑う事も出来なかったのです。

だからあの日、綺麗な真っ直ぐな道よりも、デコボコで険しい道を選びました。

あっちゃんを選んだあこは間違ってなんかないって…そう思います。

後悔なんてしていません。

あっちゃんに出会えた…

楽しかったの。
嬉しかったの。
幸せだったの。
笑顔でいる事が出来ました。

ねぇ、あっちゃん?
あこに出会えて…

楽しかった?
嬉しかった?
幸せだった?
笑顔で生きる事が出来ましたか?
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