Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
この想い、あっちゃんへ届け!!!


ふわり…ふわり…

ふわり…ふわり…


粉雪がそっとあこの冷たく冷えたほっぺの上に触れ、そして、スーッっと姿を消す。


『ねー!!
あっちゃ―ん?
大好きぃー!!』


涙を堪えて、笑顔で空へ叫んだ。

ふわり…ふわり…

ふわり…ふわり…


粉雪は温かさを増し、優しくあこの体へと降り注ぎ続ける…


ねぇ、あっちゃん…
返事をして下さい。

一度でいい。

一度だけでいいの。

たった一度っきりでいい。

もう、わがままは言わないから…

これが最後だから!!


ふわり…ふわり…



あこの目は涙でいっぱいになった。

空が霞んで見える。

あっちゃんが遠くへ行きそうな気がして怖くなったから、目をギュッと力いっぱい閉じた。


ポロッ…

一粒の涙が、冷たくなったあこの頬を伝い流れ…

ポトッ…

一粒の雫はあこの足元へ…

Snow Dropの真っ白な一枚の花びらへと涙が落ちた。

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