Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
「………」
あっちゃんは心配そうな、不安を抱えた様な顔をしている先生を見つめていた。
先生は、険しい顔をした後、あこをチラッっと見た。
先生は笑顔であっちゃんに言った。
「…アツシ君、分かってるね?」
「おぅ!先生、マジでありがとな!」
あっちゃんは少し寂しそうに笑って、先生に右手をあげて、軽く振った。
ガ―――
エレベーターのドアが閉まった。
エレベーターの中は…
涙目で微笑むおばちゃん。
大荷物につぶされてしまいそうな卓ちゃん。
あっちゃんの痩せてしまった横顔を見上げるあこ。
ただひたすらにエレベーターのドアを見つめるあっちゃんが乗っていた。
あこには一つ気になる事があった。
『あっちゃん!…さっき、先生が言ってた“分かってるね?”って何?』
「あー…何でもねぇよ!あこは何も心配いらねぇよ!」
あっちゃんがあこの頭を優しく撫でてくれた。
あっちゃんは退院した。
ガンを克服した。
そう思っていた。
あっちゃんは心配そうな、不安を抱えた様な顔をしている先生を見つめていた。
先生は、険しい顔をした後、あこをチラッっと見た。
先生は笑顔であっちゃんに言った。
「…アツシ君、分かってるね?」
「おぅ!先生、マジでありがとな!」
あっちゃんは少し寂しそうに笑って、先生に右手をあげて、軽く振った。
ガ―――
エレベーターのドアが閉まった。
エレベーターの中は…
涙目で微笑むおばちゃん。
大荷物につぶされてしまいそうな卓ちゃん。
あっちゃんの痩せてしまった横顔を見上げるあこ。
ただひたすらにエレベーターのドアを見つめるあっちゃんが乗っていた。
あこには一つ気になる事があった。
『あっちゃん!…さっき、先生が言ってた“分かってるね?”って何?』
「あー…何でもねぇよ!あこは何も心配いらねぇよ!」
あっちゃんがあこの頭を優しく撫でてくれた。
あっちゃんは退院した。
ガンを克服した。
そう思っていた。