Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
優しいあっちゃん。

いつも、あこの事を支えてくれたあっちゃん。

あこを守ってくれる強いあっちゃん。

外見は変わっても、中身は変わってない。
あこには分かるの。

あっちゃんがだーい好きだから…

強い眼差しをしているあこを見て、おばちゃんは目に涙を溜めて、にっこりと微笑んだ。

「びっくりしちゃうわね…本当に。

あこちゃんがこんなに強い子だったなんてね!(笑)」
おばちゃんは、あこの頭を何度も何度も撫でてくれた。

おばちゃん。
あこはね、あっちゃんの為なら、どんなことも乗り越えるよ!

そして、おばちゃんはドアノブに手を掛けた。

この薄いドアの向こうには、あっちゃんが居る。

もう、あこの知ってるあっちゃんは居ないかもしれないけれど…

背が高くて、肩幅か広くて、八重歯が見える笑顔のあっちゃんは居ないかもしれないけれど。

怖くなって、後退りしそうになる足を必死で踏ん張らせた。

「あこちゃん!!
アツシはね、毎日、毎日、あこちゃんの事ばっかりだったのよ?」

今にも倒れそうな震えるあこにおばちゃんは微笑んだ。

「アイツ、ちゃんとメシ食ってるかなぁ?…とか。

アイツ、友達とうまくやってると思うか?…とか…(笑)

暇さえあれば、あこちゃんの事ばっかり(笑)」
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