Snow Drop~天国からの手紙~(下)【実話】
コンコン!

ドアの向こうで誰かが強めにノックをした。

『誰かな?おばちゃん?』

あっちゃんを見ると悪戯っぽい目つきであこを見ながらニタニタしている。

「おー!入れよっ!」

ガチャ…
あっちゃんの元気な声と同時にドアが開いた。

「やっほー☆
アツシくん、具合どうっ?」

ドアから飛込む様に、エリとヒロトが入ってきた。

『えーっ!!(笑)
どうしたの?二人揃ってぇ!!』

あこが嬉しそうに笑うとエリはウインクしながらあこに向かってピースしながら言った。

「ビッグサプライズ!!持ってきたよん(笑)」

『なんじゃそりゃっ(笑)』

サプライズ?
なんだろう………

あことエリが笑いあっているのをよそに、あっちゃんとヒロトが何やら話始めた。

「おいっ!ヒロト!持ってきたか?」

「おぉ!持ってきたっ!後で何かおごれよな!(笑)」

ヒロトはゆっくりとあっちゃんに近付いて、ジーンズの後ろのポケットから茶封筒を取り出してあっちゃんに渡した。

「おぅ!わりぃ!(笑)」
あっちゃんは渡された茶封筒を見ると嬉しそうに目尻を下げた。

その笑顔があまりにも可愛くて、足が勝手にあっちゃんへと動いてしまった。

『何…この封筒?』

あっちゃんが持っている茶封筒を指差してあっちゃんの顔を覗き込んだ。
< 87 / 286 >

この作品をシェア

pagetop