シン
光
…………あれ以来、
無表情なメガネの秘密を知って以来…、
アタシの携帯は頻繁に鳴らなくなった。
何回か着信を無視すれば、なくなってしまう軽薄な人間関係…………。
アタシは長い間、そんな儚い、醜い世界に救いを求めてたんだ……。
大学へも徐々に顔を出すようになった。
相変わらずつまらない講義ばかりだし、
クダラナイことばっかだけど、挨拶を交わす位の子もできた。
母とは………………
まだまだわだかまりはあるけれど……、
自分の気持ちを正直に伝えようと努力をするようになった…
……と、自分では思う。