シン

でもそれが自分を陥れて価値のないものにする唯一の手段だったーーー。




そんな世界でアタシは生きてた。





アタシは自分に価値なんてつけたくなかった。




そんなもの、何の意味もないって思ってた。




誰とでも寝て、本能のままに貪り合い、どんどんアタシを汚らわしいものとして認識していきたかった。




いっそのこと、暗いどこかに自分を封じ込めるのでもよかった。














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