シン
今…
……あれから何年経つのかな………。
『君は汚れてなんていないよ。』
先生の言葉が今でも鮮明に脳裏に焼き付いてるよ……。
朝の木漏れ日の中、
カッカッカッカッ…
ピンヒールの音が今日も爽やかに鳴り響く。
もう、それは女の武器としてではなく…………。
シャンと前を向いて歩いてる。
ねぇ…先生…………
青々と茂る木々や色鮮やかな花々も、ちゃんとアタシの瞳には映ってるよ…
ちゃんと色がある。
先生の瞳には映ってる??
ねぇ、先生……
アタシからひとつ、言葉を送ってもいい??
『あなたも決して汚れてなんていないよ……。』