フルパワー・ラブ!!
「え。でも……」
「危ないよ。変な人に声をかけられたりしたら嫌でしょ?どうせ通り道だし…」
話を聞けば、どうやら方向は同じらしい。
武田くんからしてみれば多少のタイムロスにはなるが、彼がそう言っているのに、私に断る理由などない。
私たちは、一緒に帰った。
途中「彼女いるの?」と聞けば「いないよ」と答えた。
その言葉に、私はかなり舞い上がっていた。
結局家の前まで送ってもらった。
本当に武田くんは優しい。