Dear
目が覚めると午前8時…何時間…寝ていたんだろう…?
「け…ケータイは…」
そこにあるのは、ピンクのケータイと…黄色いケータイだった。
「あ…れ?」
私のケータイと…もう一つ…心太のケータイ!?
「う…嘘っ」
どうしよう…!?
ふと昨日の着信音を思い出した。
聞いたこと…ない。
「心太の…ケータイ。」
パカッと開いた。
黄色いケータイの待ち受けは、バスケの画像だった。
"新着メール1件"
…見ちゃおうかな?
「…ごめんね、心太」
メールの差出人の名前は“凉邑 明良”。
知らないな…。
メールの本文は…
“今日な、女の子が痴漢にあってたから助けてやったんだけど…制服が宮ノ春高だった(笑)”
…宮ノ春高…私の高校。
ってことは…
凉邑明良って人…
私の運命の…王子様!?