僕は家族でした。
僕は毎日、外を眺める様になった。
毎週、土曜日の夜から日曜日にかけて、僕たち家族はおじいちゃんとおばあちゃんの家に行く事になっていた。
それは、おじいちゃんもおばあちゃんも居なくなってしまったからだ。
僕はその家の庭が大好きだったんだ。だから、庭に出て良く遊んだんだよ。みんなは早く家に入りなさい、って言ったけどね。
「マイキ、庭に出るん?」
僕がドアの前にお座りすると、みんながドアを開けてくれる。
「出えへんねんやったら、座らんとってよ」
庭に出たく無い時もあったから……。ごめんね、みんな。
そしてあの日、庭を見ていた僕は確信した……。
これが見納めになるって……。