僕は家族でした。
 
 そして深夜、今日に限ってみんなは早く寝てしまった。


 唯一、起きてたのはアイちゃんだけ。


 そのアイちゃんも、いつもより早くお風呂に入ろうとしていた。


「マイキ、一緒にお風呂入る?」


 いつもなら此処で逃げるんだけど、その日はお座りしてアイちゃんを見ていた。


 動くのも、辛くなって来た……。


「足湯する? マイキ」


 僕はジッと見ていた。アイちゃんは少しおかしいな、と思いながらもお風呂に入った。


 この時、僕は思っていたんだ。


(アイちゃん、僕を見つけてくれて有難う……。今まで楽しかったよ。そして……さようなら)


 その時、ヒマワリが僕の近くに寄って来た。
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