逆×LOVE
「はい。何です...か?」
二人が遠い目をしているのが少し気になったけど、返事をしつつも純君を探す。
「おい直人、ちょっとストップ。」
すると慎也が私の腕をいきなり掴んだ。
びっくりした私は「え、は..い。」と小さく返事をしてから探すのを止めて慎也の方を向いた。
慎也は相変わらず整った顔立ちをしている。
「お前...休み時間に純君とやらの捜索は止めとけよなっ。」
「え?何で...」
「周り見てみろ!」
急に何言い出すのかと首を傾げながら、私は周りを見渡す。
そして見渡し終えると、ほんの少し慎也が今から言おうとしていることが分かった気がした。