逆×LOVE
おい、おいおいおい。
おかしすぎだろ。
水無月直人が普通に街中いたら大騒ぎになるだろーが!
「お前馬鹿か?」
「へ?」
「馬鹿なのか?」
「え?」
俺は静かな声で水無月に怒る。
けど、水無月は怒られる事の意味が分からないらしい、キョトンとして首を傾げた。
いや、気づこうぜ。
そうこうしてる間にも、俺と水無月の周りにはどんどん人が増えていく。
「...っとりあえず場所変えるぞ!!」
ちょっとヤバいなと思い始めた俺は、
まだキョトンとして状況把握できていない
水無月の手を取って走り出す。
俺の後ろで困惑気味な水無月の声と、
俺たちの周りを囲んでいた人達の残念がる声が聞こえたけど、そんなの関係ない。
勿論、全部シカトした。