逆×LOVE
―遡る事昨日―

「もしもし、美咲?」

“どしたのぉ、直ちゃん。
直ちゃんから電話なんて珍しいね~。”

私は仕事が終わって家に帰った後、自分の部屋で美咲に電話していた。

「明日ね、純君と遊ぶ約束してるんだけど...」

“そぉいえば、この間授業サボった日に言ってたねぇ。
それがどしたの?”

「どんな格好、して行けば良いかなと思って...。」

そう、私は悩んでいた。
男の子と遊ぶのなんてもうかなり!
かーなーり久々だし、自分から誘ったくせに正直戸惑っていた。

“そんな事かぁ~”

受話器の向こうで、美咲がクスクス笑っているのが分かる。
もー…こっちは真面目に聞いてるのに。

< 78 / 113 >

この作品をシェア

pagetop