逆×LOVE
Side:純

「ほら純君、ちゃんと歩いて下さいよ!」

「ぇ...。あ、あぁ。」


『ねぇっ、ほら!アレ!!///』
『うっそーー!//』
『やっぱカッコイイ!!///』
『何処行くのかなぁっ??』


最 悪 だ 。

バレないバレないとかニコニコ楽しそうに言う水無月の押しに負けて路地裏を出てみて、案の定この通り。
俺の予感がみごと的中したらしい。
(嬉しくないけど)

完全に何人かの人間が俺達の後ろをつけてきている。

気づけよ水無月。
お前めっちゃバレてんぞ、なぁ。
そんな俺の心の声が届くワケもなく、水無月はずんずん前へ進んで行く。


ていうか、どうすんだよ俺。
水無月ファンから見たらすごく邪魔者じゃん。
実際今も睨まれてるし、視線は痛いし。
精神的にこのままいって持つのか、正直不安だ。



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