逆×LOVE
SIDE:?


「うし!作戦実行するぞ、美咲!!」

「突然どうしたのぉ?
作戦とか何も聞いてないよぉ?」

「美咲は俺が言った通りにしてくれ!」

「えぇ~…」

慎也はまるでどこぞのドラマヒロインのような台詞をはいて、意味が分からないと怪訝な顔をしている美咲をよそに、準備運動を始めた。

(準備運動ってぇ....)


...もう嫌な予感しかしない。

美咲の顔は、ますます怪訝な顔になる。
実に逃げ出したい気分だ。


(直ちゃん助けてぇ...)

逃げ出したい衝動にかられながらも、美咲は今だに店の中で注目を浴びる直人に気づけと視線を送ったが、直人が気づく可能性は皆無だった。



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