逆×LOVE
SIDE:美咲

急に慎也に引っ張られて物陰から出た(正確には飛び出した?)ら、凄く沢山の人達の視線が一斉にこっちを見た。

(こっ...怖いよぉ。。)

普通に見ているというよりは、ガン見?というやつ。
...怖すぎる。

慎也はみんなから注目をあびる前に私を引っ張っていた手を離してくれたから誤解されるような事はないだろうけど...。

慎也が一体何をしたいのか分からなすぎて、私はオドオドしながら視線に耐えるしかない。

「美咲...」

さっきまでだまっていた慎也がコソコソと口を開く。
顔は正面を向いたままだ。

(もぉ...何かやるなら早くしてよぉ。)
内心、精神的にも限界がきてるから。

「何ぃ?」

色々思う事はあったけど、早くこの状況から逃れたくて、私もコソコソと正面を向いたまま慎也に返事をした。

「頑張って俺について来いよ?」

.......。


「もしかしてぇ、ありえないって思ってたんだけどぉ...。
美咲達がおとりになるのぉ?」

「...セーカイ。」

えぇー…美咲の嫌な予感的中なの??


「...足疲れるから嫌だったのにぃ。」←なんか違う







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