「 」の法廷
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二度あることは三度あり、車は急には止まれない。
再発し始めたが最後。多分、私のおかしなこの持病(とは思いたくない)はガソリン切れを起こすその瞬間まで、暴走列車または暴走トラックのように突っ走っていくのだろう。
だけど、
「…………」
──どう考えてもおかしい。おかしすぎる。
たとえばだよ?
たとえば、おかしいのは私のこの持病ではなくて、周りの人間だったなら?
そう。もっと飛躍してたとえばこの隣に堂々と、盗人猛々しく彼氏ポジションを居座っているこの男子がだ。
未確認生命物体。
それに準じる非現実的存在だったならば、と。
そこまで考えて一度振り払ってみたけれど、
意識はちゃんとあるし機能している。
なら、
この電波な発想はあながち嘘ではないのかもしれない。