チョコレートに愛を込めて
慎吾が渚の手を掴んだ。
「待ってくれ!!
渚に言わないといけない事があるんだ」
「え……」
渚は突然のことで戸惑いを隠せないでいた。
「舞から聞いてるよ。
毎年、俺の為に作ってくれてたんだね。
俺って奥手だから………
ゴメンな。
だから今俺の気持ちを聞いてくれ。
実はこの気持ちは渚と会ったときからあって……
だけど言えずに今までいたよ。
舞に言われてようやく決心がついたよ……。
俺は……
俺は………
渚が好きなんだ。
だから……
付き合ってください」
.