チョコレートに愛を込めて



「………私なんかでいいの?


さっきだって……


チョコレート貰ってたじゃん」


渚は涙を流しながら言った。



「いいに決まってるじゃん。



俺……



渚のこと好きだったから


今まで他の人に貰わないでいたんだ。


さっきの子にも貰うの断ったし。


だから……


そのチョコレートを俺に下さい」


そう言って慎吾は手を渚の前に出した。




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