幼なじみの執事
食事を終え、車を走らせた春日部さんは河原沿いに車を停めた。
「ホントは何か、話したいことあるんだよね?」
ようやく言えそうな雰囲気に、あたしは緊張から一度大きく息を吐いた。
「……あたしと…別れてください」
春日部さんは驚く様子もなく、静かに口を開いた。
「…どうして?」
「好きだった人のこと…忘れられないの。こんな気持ちのまま春日部さんといるのは…」
えっ……?!
目の前に影が出来たと思ったら、あたしの唇は彼の唇に塞がれていた。
突然のキスに、目を見開いたまま固まってしまってるあたし。