幼なじみの執事
合格が分かった昨日の夜は、パパとママと神影と絢斗がお祝いをしてくれた。
そして…
合格イコール、絢斗が出ていくということ。
「葵衣様、本当におめでとうございます」
「ありがとう。ねぇ絢斗……いつ出てくの?」
「とりあえず今、住むところを探しています。決まり次第……」
「そっか…」
ここまで来ると、もう諦めていた。
距離を置けば、自然に忘れられる……
そればっかりがあたしの頭を占めていた。
淋しさを感じないため、バリアを張るように───…