幼なじみの執事
「ねぇ、何なの?!春日部さんにいったい何の用?」
「葵衣様には関係ないです」
「関係ないって何よ?!」
怒りをむき出しにしたあたしに、春日部さんがなだめるように言った。
「いいよ、葵衣ちゃん。とりあえず話聞くから」
車から降りた春日部さんが、絢斗の前に歩み寄った。
「じゃ、あっちで…」
絢斗が指差した方へ2人で行くのを、あたしはただ呆然と見ていただけ。
だって……どういうこと?
絢斗、いったい何を考えてるの?
分かんないよ……