幼なじみの執事
最終章 真実の先に
覚悟と本音
泣き疲れたあたしは、布団の中で小さく丸まりながらいつの間にか眠っていたらしい。
カーテンの隙間から降り注ぐ日差しに、重く腫れた瞼をゆっくりと開けた。
起きた瞬間に、絢斗が出ていってしまったことが脳裏によみがえって
胸の奥がズシリと重さを増す。
時間が知りたくて、枕元に置いたケータイに手を伸ばしてフリップを開けると新着メールが一件。
絢斗?!
思わずガバッと起き上がった。
ドキンドキンと鼓動のリズムが乱れている。
はやる気持ちを押さえながら、メールを読み始めた。