幼なじみの執事


「たまたま旦那様に頼まれて、書斎にあった書類を会社へ持っていったときに偶然……同僚と話してるのを聞いて…」




「…そう……それで何て言ってたの?」




あたしの問いかけに、キュッと唇を噛みしめて

言葉を閉ざしてしまった。




「いいから、言ってよ!」



そんなあたしの様子に、仕方なさそうに口を開いた。




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