幼なじみの執事


絢斗が真剣な眼差しであたしを見て

「そんなことない」

と強い声音で否定した。



でも今のあたしには、そんな絢斗の優しさが逆に残酷。




「なんで絢斗がそう言い切れんの?!
絢斗だってそんな風にしかあたしのこと見たことないんでしょ?」



彼を責める言葉しか、あたしから出てこなかった。




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