幼なじみの執事


すると仁は大きな声で、あたしに向かってピシャリと言った。




「そうやって、ウジウジと1人で悩んでんなよ!
結局相手に彼女がいるだとか、社長の娘だからとかって、オマエは逃げすぎなんだよ」



「ちょっと仁!言いすぎだよ」




朱里がそう言っても、仁は続けた。




「オマエが好きな男は、その春日部っていう男と同じか?!本気でそう思ってんの?」




仁の言葉が、グサリと胸に突き刺さった。




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