幼なじみの執事


「忘れるって……葵衣はそんな簡単に…忘れられんの?」





あたしの耳元に囁かれる言葉に、熱い吐息……




やっと理解したのは、振り向いた絢斗があたしを

抱きしめてるということ───





「そんな風に言われたら……オレ…もう嘘つけない」



絢斗の切なげな声と、抱きしめられた熱い体温とが溶け合って

あたしの意識を遠のかせていく……




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