男♂だから(~195pg)
「もぉ何だよいきなりぃ!」

「何が?」

「何でいきなりチューすんのよ!」

「え、だってここ学校じゃねぇし」

と表情も変わらず答える佐野だった。



うぅん…。



別に間違ってないから言い返しはしない。

てかできない。



「腹減ってない? アイスでも食おっか」

佐野がコンビニを指しながら聞いてきたよ。


「ななはチョコがいい」

と佐野に即返し。



だってアイス食べたいじゃん!



「んじゃここで待ってろよ」


横断道路を渡って

向こうにあるコンビニの方に走って行く佐野。



そんな佐野の後ろ姿を眺めながら

ななはその横断道路の前にあるでかい石に腰を掛けて

佐野のことを待ち始めたよ。



椅子っぽいその石に座ってしばらく


チョコチョコアイス食べると思ったらさぁ

なな

ウキウキ

テンション上がってくる。


やっぱさぁ

こんな暑い日には

冷たいアイスだよねぇっ。






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