男♂だから(~195pg)
とにかく
席替えをしてから3時間目の社会。
頭にも入んない先生の声。
高齢社会とかなんとか
基礎集団とかなんとか
聞き流しながらうとうとしてたら
谷村のやつがシャーペンで俺の腕をつんつんと突きました。
いきなりのちくちくさに目が覚めた俺にささやく谷村のやつ。
「おい、おまえの彼女」
「は?」
起こしたやつにいらっと来て顔をしがみました。
「見てみろよ」
「チェッ、んだよまったくー」
眠気がまだ残ってていらだちながらも
谷村の指すとこに視線を向けたら
ななの頭が見えました。