End of the Love 【短】
「竜治…?」


あまりにも彼が私の身体を知りすぎていて
彼の一つ一つの仕草に一々反応してしまう


「ん?」


「好き…
本当に好き…」


潤んだ瞳で見つめると
少し顔を歪めた彼と目が合った


「…んな目で見んな……」


そう言った彼は
更に私に身体を預け
ギュッと強く私を抱き締める

そして
耳を甘く噛んだ後
一気に果てた




「…俺も」




倒れ込むように脱力した彼は
私の隣に無造作に身体を投げだす


静かな部屋に
荒い呼吸だけが現実を感じさせた



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